Talks about ARTS 3

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<絵画>
「美大出身」と言うと、よく「画家は誰が好き?」という質問をされたことがありますが、実はあまり好きな
画家っていないです。でも、全くいない訳ではないのですが、「学芸員」のように作品を網羅している訳では
ありませんから・・・。

マグリット、ダリ、ブリューゲル
以前は、マグリットダリが好きでした。また、ちょっと雰囲気が変わりますがブリューゲルなんかも好きです。
詳しいことは判りませんが、デザイン系の方にはよくダリが好きな方が多いようですね。
ブリューゲルは、当時よくあんなに変わった絵?!というか想像力に富んだ作品を生み出すことが
出来たなぁ・・と。
子供は子供らしくないし(まるで大人のミニチュアのよう)想像上の生き物は出てくるし・・・。
夢にでも出てきて、しかもうなされそうな作品も・・・(ブリューゲル様、ゴメンナサイ)
また、スープが出てくる絵があって、それが本当に美味しそうに見えるんです!
(食い意地が張っている証拠ですね・・)
彼の作品は、キャンバスに大きな被写体が「どぉーーん」と出ているのではなく、いろんな表情を持った
被写体が細かく描かれている印象があります。例えば絵の中のどの人物をクローズアップしても、
そこからいろんな想像をもたらせてくれるような気がします。

また、非常に宗教的な作品も多く、当時の宗教観が伺えます。「宗教観」は国、時代によって異なるものだと
思うのですが、こういったものから勉強出来るのは苦じゃありません。学校で先生から教わっていると、
どうもだんだん眠くなって・・・なんてことがありますが、教科書ではなく自分で興味があることから派生する
からでしょうか・・・。


スーラ
また、スーラの描いた「グランド・ジャット島の日曜日の午後」も大変に印象的です。
まぁ・・・確かに「印象派」という部類に属されてはいますけどね・・・。
それはさておきその作品についてですが、私は実際にシカゴで本物にお目にかかることが出来ました!
主人がオハイオに留学中に遊びに行った際に、シカゴにも連れて行ってもらった時に美術館にも行きました。
現物を見れたのは、非常にラッキーだったと思います!
スーラは「光」の表現に論理性と科学性を与え、新たな手法を生み出したといわれています。
当時、いろんな印象派の画家たちが「光の表現」という課題に当たっていましたが、普通「光」というと
配色に白を多くしたり、影を強調したり、いろんな描き方が思い浮かびます。
ですが、スーラはそれを「点画」で表したのです。何故「点画」かというと、ここからは理科のお話になって
しまうのですが、「光のプリズム」には色があって、その色が網膜上で混色して、肉眼では「白い光」に見える原理が
ありますよね。スーラはまさにそれを当時の絵画に応用したようです。
ようは、「点画」にして「光」に見える色でタッチを分割し、網膜上で混色させる「視覚混合」の技法を
生み出し
、既存の印象派よりもさらに明るい光の色の表現を再現した、ということです。(凄いですねー!)
ですから間近で見ると、いろんな色が「点」になって描かれていて、何を描いているのかな?って感じです。
ですが遠くから離れてキャンバスを見ると、まるで「もわぁ〜っとしたような光」に包まれた一枚の絵
に見えます。まるで絵全体から発光しているような錯覚にさえ陥るようです。
(彼の光を「もわぁ〜っ」なんて表現したら、スーラは怒るかもしれませんが・・)
また、遠くから見て識別出来る作品ということですから、作品自体の大きさも結構あります。
普通に持ち運びできる大きさではないと思いました。
それにしても、その当時に芸術に科学を用いるなんて、スーラには脱帽してしまいます。
今でこそ、CGなどは科学が生み出したアートなのかもしれません。でも、当時思いついた彼は
凄いですよね・・・。
そんな凄いスーラ氏ではありましたが、当時の印象派の画家たちにこの技法はあまり認められなかった
ようです・・・。芸術に科学を用いたからかなんでしょうか・・・?


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